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2025/10/20

秋日一葉

古い木の黄葉と落葉
を切り取っている窓辺
木机に置かれた手紙の
封を切れば
ふわりと先生の面影
文字は声になって響く

旧校舎の二階だった
板書する小気味よい音
教本を開いては
手首で型をつける
背表紙が教壇にあたって
カタッと硬い音を立てた

チョークの白と
先生の豊かな白髪は
とても近いとふと思う
手は鉛筆を持ったまま
宙で止まっていた
そのノートの白さもまた

窓の隙間から猫が顔を
のぞかせたので
あの日を追っていた
自分の心に気づく
猫に言い訳をしたい

また一枚の落葉