詩にいたる何か
古い木の黄葉と落葉を切り取っている窓辺木机に置かれた手紙の封を切ればふわりと先生の面影文字は声になって響く
旧校舎の二階だった板書する小気味よい音教本を開いては手首で型をつける背表紙が教壇にあたってカタッと硬い音を立てた
チョークの白と先生の豊かな白髪はとても近いとふと思う手は鉛筆を持ったまま宙で止まっていたそのノートの白さもまた
窓の隙間から猫が顔をのぞかせたのであの日を追っていた自分の心に気づく猫に言い訳をしたいまた一枚の落葉